25年間使用してきた知る人ぞ知るビクターFS-1が3度の修理を最後にご臨終になったので、またもCD一体型の本機を購入して8か月が経ちました。ほとんどラジオ、CDプレヤーのサブオーディオとしての利用です。 外観はマランツのオーディオ群のスタイルを踏襲していて高級感がありますが、本体はプラスチック製で意外に軽量です。これがアルミの金属ボディーで、天板がアクリルではなくガラスでだったらよかったのですが、天板は硬質アクリルらしくほとんど傷はつきません。 私はメインのオーディオシステムのアンプにA社のE460を使用していますが、さすがに数倍の価格差があるものと比べるのは無茶ですが、しかし価格を考えると優れた音質です。音調はクリアーで奥行きや空間も感じさせるもので、ペア20万クラスのスピーカでも十分イケそう。ローコストのデジタルアンプですが音質的に気になるところはありません。本機とデノンの安価なスピーカの組み合わせたセットもありますが、本機を生かすならもう少しグレードの高いスピーカと組み合わせたほうがいい。 操作の反応はモードを切替ときなどディレーが働いてやや長めに待たされます。これは回路の保護のため?ノイズ防止のため?... かは分かりませんが、もう少し短縮してほしい。 本体のUSB端子はUSBメモリを接続して音楽ファイルを再生するためのもので、PCのUSBと接続してPC内の音楽ファイルをDACを通して再生することができないのがちょっと残念。リモコンは文字も小さくいまいち分かり易いとは言い難いのですが、しかし、多機能をよくまとめたという感じはあります。 スタンバイ時の待機電力ですが、電源OFFのスタンバイ時に外部から操作したい場合(ネットワーク制御ON時)は3W消費しますが、このネットワーク制御をOFFにすると0.3Wになります。デフォルトではネットワーク制御ONなので、利用しない場合はOFFにしておくほうが賢明です。 今まで2回ほどファームウェアアップデートが行われましたが、どこが改善されたか確認手段はありません。 全体としてデザイン、機能、音質ともによく煮詰められていて素晴らしいと思います。