音源編集作業用に購入。 一巡聞くだけで、エンコードで劣化した箇所、ボリュームの調整不備、ビット情報の割り当て不備など悪化部分が浮き彫りになる分解能の高さは凄まじく、スペアナ無くても修正箇所に一回で当たりがつけられる編集性は秀逸です。 ソースとエンコードを聞き比べて1dBの差が当てられるとか、何Hzの周波数が削れたとか、わかるようになりますので、聞き流してメモつけてFFTで当該時刻を調べれば一丁上がりです。 使用感は、不愉快な音を炙り出して叩き延ばし改善すためにあるので、聞こえてくるのも当然抑揚に乏しく不快で気持ち悪い無機質な音です。 「サウンドエンジニアが聴覚と精神削ってでも音源を鍛錬する道具」なので、硬質で平坦な刺激の強い音が苦痛を伴い、顎から脳天の筋肉が聴覚刺激で緊張して痛くなります(肩がこる)。 フィット感とかそういう問題ではありませんので、装着感を綿入れて改善しても脳天が凝り固まるような不快感は付きまといます(ただ側圧が強いのは事実)。 これでも不快なく聞ける音源があれば、きっとサウンドエンジニアが優秀な人たちだったのでしょう、苦痛を伴う素材を体を張って加工して聴けるLvに仕上げたのです。 そういう音源はそんな方々に敬意を表してリスニング用の別のヘッドホンで楽しみましょう。 巷では「ハイレゾを楽しむ」などという用途に用いる輩もいるらしいですが、甚だしく向きません。 悪いところを見つけて取締り裁き苦役を以て正しく導く道具なので、聞く人を楽しませたり慰めたり和ませたりする玩具とは根本的に違います。 1時間以上つけていられたら大したもの、不愉快通り越して頭痛を誘発するでしょう。 もっとマシなものはたくさんあります。