マホガニー「単板」ということと、デザインのよさから選びました。想像以上の製品で非常に満足です。目下この価格帯で売られているウクレレの多くは「コア材」などと表記していてもハワイアンコアではなくオーストラリア産のアカシア、しかも合板のものがほとんどのようで、売り方に疑問を感じます。マホガニーの製品も「単板」と表記しているもの以外は合板です。もちろん一概に合板がダメだということではありませんが。 ピックアップとプリアンプは不要だったのですが、このプリアンプがチューナー機能が付いていて、チューナー内蔵の生ウクレレを買ったと思えば、これまたお買い得でした。 音はマホガニーらしい明るく大きな音。ウクレレらしいキャラキャラとした高音が好みの人には「ウクレレっぽくない」と感じるかもしれませんが、これは好き好きでしょう。 付属品もすべてしっかりしており、Donnerというメーカーの良心を感じました。国内外の有名ブランドのウクレレやギターの多くは、今やほとんどが中国の工場で作られているOEMです。まったく同じ製品のヘッドに違うメーカーブランドを刻印しているだけのものもありますから、むしろ無名ブランドの製品のほうがコスパは高いと考えてもいいのかもしれません。 注意すべき点は、他の製品もそうですが、ペグに弦がただ巻き付けてあるだけのものが多いので、一度ペグ側の弦を外して、輪っかを作り、緩まないように巻き直さないと、いつまでも弦が緩んできて音が会わないことがあります。 あと、テナーはLow-Gチューニングにして使う人も多いと思いますが、サドル側、ナット側ともに溝が狭くてLow-Gチューニング用の4弦が入りませんでした(微妙に削って調整しないと入りません)。どちらも欠陥というようなものではなく、製品の質そのものはとても安定していてよいものだと思います。 1万円前後の国内メーカーブランドのモデルと迷いましたが、国内メーカー2社のものは写真で見る限り全くの同一製品(同じ中国工場に委託生産させているもの)で、アカシア合板(コア材と表記していますが、要するにアカシア合板)のようですので、それより2000円以上安く、マホガニー単板の良質なテナーモデルが手に入り、大正解だったと思っています。