ケーブルボックスの中には、剛性が不安でデザインも安っぽい製品もあるが、本製品は、デザイン性も高く、鉄板と合板を組み合わせて作られているため剛性にも不安がない。化粧合板だがシックな木目の外観は、部屋に違和感なくなじむものであるため、その点だけでもポイントが高い。 本製品を使うには、最初に、天板を置くための組み立て作業が必要だ。 その天板は、付属のダボを本体内側にある専用の穴にはめたあと、ダボの上に置く。天板の置き方は大まかに2つあり、スマートフォンやタブレット端末を立てかけられるように置く方法と、単に平たく置く方法がある。この2つの置き方は、排他選択であることに注意が必要だ。前者の場合は、組み立てにプラスドライバーが必要になる。 どちらの置き方でも、説明書通りに作業すれば、組み立ては難しくない。 底面には付属のゴム足を取り付けるのだが、インテリア家具販売店で入手できる床面保護用フェルトを切り取って使ってもよいだろう。 次にOAタップなどを入れる。 本製品の内部は、インレット6個を備えたOAタップをすっぽり収められるほど広い。ただ、高さがあまりないので、OAタップにACアダプターを取り付けたりケーブルを束ねたりする際、天板を押さず、かつ、ケーブルにテンションをかけすぎないよう気を配らないといけない。別途購入が必要だが、方向変換アダプターも活用したいところだ。のたうち回るケーブルやかさばるうえに見た目も悪いACアダプター群との格闘と、それらの上に積もる埃の除去を(ほぼ)最後にするためにも、ケーブルの取り回しには頑張りたい。 そして、任意の場所に置けば作業完了だ。本製品は壁際ぴったりに置けるので、設置の自由度は高い。 作業が終わった後は、部屋や机上に違和感なく溶け込んだ本製品と、すっきりした部屋や机上が待っている。