皆さん口々にワイヤーが芯に入っているから丈夫だとおっしゃいますが、本当にそうなのでしょうか。重要なのはワイヤーとクリップとの接続部分の処理がどうなっているかです。この部分はビニールキャップで覆われているので、外して確認してみました。肉厚1mm内径2mm×2長さ10mmのアルミ製オーバルスリーブを圧着ペンチでしっかりと処理してあります。これならスペック通り20kgの引っ張りにも耐えられると思います。(注;オーバルスリーブの強度は43kg) ですが、被覆の上から圧着しているためスリーブはワイヤーに接触しておらず、限界テストをすれば被覆とワイヤーの摩擦力が張力に負けてワイヤーが切れる前にこの圧着部分に透明の外皮を残し裸ワイヤーとなってすっぽ抜けると思われます。つまりワイヤーの引っ張り強度を十分活かせる処理になっていないので、強度面で言えばワイヤーはただの見せ掛けだということです。ナイロンだけでも太さ2mmあれば余裕で20kgは耐えます。 圧着処理がずさんだったり未処理だったりするといとも簡単にすっぽ抜けるのでエライ目に遭ってしまいます。高価なロッドとリールを託すのですから、信頼できるかどうか確認しておかないとね。