従来から恐るべきコスパを誇っていたSoundPEATSだが、ハーネス無しの完全ワイヤレスモデルが出たので早速試してみた。電子タバコのアイコスを想起させるUIのケースを開けてみれば、黒を基調としたイヤホン本体が。このケース自体が大きな外部バッテリでもあるので、ケースにしまってバッグに入れている間にイヤホンへの充電ができてしまう徹底した「ワイヤレス」。ケースをUSBで充電してる間にもイヤホンは普通に使える。良く考えてるなあ。。。 ケースの蓋の一部が半透明になっていて、ちょうどイヤホンをセットするとそのチャージランプが蓋を閉じていても見える。この「半透明」っていうのがすごい。イヤホンをセットしていなければ、明度の関係でただの黒いプラスチックにしか見えず、何だろう。こういうギミックってものすごく大事。音質に関係ない部分だけど、そこに神経が及ぶっていうのは製品メーカーとしての根底に関わるセンスと成熟度と余裕が伝わってくる。イヤホンをセットした時、蓋を閉めた時、隙間なくフィットする緻密な設計と造形。すごいなあ。ここまできたか。 そして、イヤホンをケースから取り出したら自動的にBluetoothで接続。ここら辺のストレスを感じさせないプロセスはさすがですね。(唯一、耳にセットするときに意図せずファンクションボタンが押されてしまうUIだけはupdateの余地有り、か) 肝心の音質は。。。うん、すごい。ここ最近のSoundPEATSイヤホンの音色チューニングは驚異の域に達している。 タイトで歯切れの良い中低音、それによってつぶれるレンジもなく全域で優れた分解能を示している。上下に動くベースのポルタメントとフレットを跨ぐ変化、ギターのピッキングノイズ、金物の自然な減衰、ピアノのソフトペダルのニュアンス。全部聞こえる。音楽が音楽としてちゃんと聴ける。奏者の息遣いが伝わってくる。 コストの強い制約の中、熱意と技術でここまでのクォリティを出すっていうのは、ひたすら頭が下がる。 自室スタジオでリファレンスヘッドホンで聴くのに比べたら、その分解能や音質が及ぶわけもない。でも、そんな環境背負って歩くわけには行かないw 重さが全く気にならない。耳に入れてるだけなのに、歩いても首を傾けても落ちない。長時間付けてても違和感はない。圧迫感もない。マジックだ。 外で聴く、歩いて聴く、電車で聴く、オフィ