同社YN50を持っていたのですが、APS-C機と併せて使うと画角が狭いので、改めてこちらを買いました。 総評としては、単焦点を始めてみたいという方であればこれを選んでまちがうことはまずない。それくらいにはいい品質です。 描写に関しては好みなどもあると思いますが、独断と偏見を交えたうえでお話しさせていただきます。 色味はキャノンに近いと思います。「青が強い」といわれることがあるシグマの18-200mmをメインに使っていましたが、それと比較するとより温かみのある描写が得られると思います。 開放2.0で撮ると描写の甘さを感じます。ボケが欲しい時も2~3段絞ってF2.8付近で撮ることが多いです。 風景などを撮るのであればぐっと絞って撮った方がすっきりした線で撮れます。 外見的なところに関しては、YN50を順当にグレードアップした印象です。 マウントは金属製になった分若干重くなりましたが、剛性がかなり増したと思います。まあそれでも鏡筒はグラグラするので安いな、という印象は受けます。 あと商品画像だとわかりにくいですが、表面加工されていて、見た目も少し高級感が出ています。 YN50では「絞り羽根がいびつな形をする」というレビューが散見されましたが、こちらはそのようなことはあまりありませんでした。YN50でも個体差があるようなので一概には言えませんでしたが、私のYN35は大丈夫でした。 AF性能に関しては、モーターのトルクがないせいで最近のキットレンズ何かよりは遅いです。が、実用の範疇だと思います。 あと地味にモーター駆動音が大きいので、動画を撮る際にはかなり気になると思います。ボケの効いたいい動画はとれるのですが、このレンズで動画を撮るときはMFで頑張った方がいいかもしれません。 MFリングも大きくはありませんが、操作で困ることはないです。 ただ若干めんどくさいな、と思ったのはレンズフードです。 カチッとはめるタイプのレンズフードは使えません。幸いΦ52mmのねじ式レンズフードならなんでも入るので、気に入ったものを探してつけるといいでしょう。 花形などは収納時に邪魔になります。私も最初は花形をこだわって使っていましたが、カメラバッグに素直に入らないのでラバー製のものにしました。見栄えはしないですが、使い勝手を維持したままレンズフードの効果を享受できるので折れました。