スピーカーを自作したので、TUー8100で鳴らしておりましたが、いかんせん2Wのアンプではパワー不足感があり、TU-H82の購入に踏み切りました。初段を真空管で増幅し、その信号をデジタルアンプでスピーカー駆動するというアンプです。 TUー8100と比較して、デジタルアンプらしくパワフルでスピード感のある音が出てきます。低、高音が広がり、音が手前に近づいてきた印象です。低域の量感、キレがあり、中高域ははっきり、くっきりしています。真空管を通すため耳障りな音にならずに聴き心地がいい音です。 キットについてきたエレハモの真空管でもいい音ですが、手元にあったCV-4003に交換するとちょっと暗めの音になりますが、低域、高域がより伸びやかになり、余韻もよく聞こえてくるようになります。 真空管はメーカーや年代によって個性があり、同じ12AU7でも音色や音の出方も変化します。私は組み合わせるスピーカーによって複数の真空管を試し、一番いい組み合わせを探し出して楽しんでいます。同じスピーカーでも初段の真空管を交換するだけで音色や聞こえ方が違うので、自分好みの音になるような真空管を見つけた時の喜びもひとしおです。 石のアンプや、デジタルアンプではこういう調整はできません。真空管を交換して音色の違いを楽しむことができるのがこのアンプの醍醐味ですし、長年真空管アンプに慣れ親しんできた私にとっては、非常にありがたいアンプです。 他の方のレビューにもありましたが、スピーカー端子は基盤の接点に上から押さえつけて接触させる構造ですが、押さえつける前は、端子と接点に隙間があります。押さえつけるプレートを取り付ければ接触するのですが、気持ち悪いので半田付けしました。説明書通りに組み立てれば30分くらいで完成します。六角のネジは仮止め程度にして、組み上がったら本締めすればネジ穴が合わないこともないと思います。