組み立て作業は、バックパネルへのスピーカーターミナルの組み付けと、真空管の取り付け(挿すだけ)、外装の組み立て程度で、難しいところは何もありませんでした。六角レンチもキットに付属しているので、あとはラジオペンチか8mmのスパナがあれば大丈夫です。
音質はクリアで、デジタルっぽいザラっとした感触がありません。メインで使っているKT-88シングルのアンプと比べると、よりクリアで分解能の高い音であるように感じます。また、低音のスピード感と引き締まりも、TU-H82が勝っているように感じました。こんなにコンパクトなのに、サイズが4倍以上あるアンプより力強い音を出すのですから、驚きです。デジタルアンプ、侮れませんね。
AppleのLightning to USB Camera Adapterを使うと、接続するだけでTU-H82のDACを使う事が出来ました。内蔵DACは16bit 44.1kHzまでしか対応していませんが、iPhoneに繋いで使う分には充分でしょう。なにしろ、iTunesではハイレゾ音源は扱えませんし。音質の方は、高価なDACには及ぶべくもありませんが、酷いというほどでもなく。MP3やAACの再生には充分な音質だと思います。