数年前に富士通のSV600をレンタルで使ったことがあって、画質の良さ、スピードの速さ、サイズ自由自在さに感銘を受けたことがあります。ただ購入となると少々高いのです。中古でも3万円台後半ですし…迷っていたところにこの機材のことを知って取り寄せた次第です。 本をPDF化してアイパッドで目を通すにはこれで十分というレベルです。 マニュアルの日本語が、英語からの機械翻訳まるだしなのは大目に見るとして、このスキャナー、実際にはスキャナではなくデジカメでした。SV600はレーザーの光がびゅわーっと出て横一列の光の線が動いていく様がいかにもスキャニングでかっこよくて、じっさい画像もとてもきれいでしたが、この機材はデジカメなので、パシャっと撮影したものが、そのままスキャン画像なわけです。私の場合は字が読めればとりあえずそれでいいレベルのものを所望していたので、PDF(画像)+白黒の設定で、この希望のレベルのものがいちおう実現するし、これでいいかというところです。 スキャン(実際はデジカメ撮影でパシャパシャ)の高速ぶりは満足です。当初設定をミスって一画像ごとに撮っていて、後で別アプリでひとつのPDFに統合という手間のかかることをしていました。同一PDFファイルで複数スキャンする設定があると後で気が付いて(上に述べたように、マニュアルの日本語がいかにも機械翻訳でわかりにくい!)今度はさくさくスキャンできるようになったのだけど…あんまりハイペースでスキャンしていくとパソコン(というかこの機材のアプリ)が付いてこられなくなって、せっかくすべてスキャンした後でもファイルが作成されないままアプリが凍ってしまうことがあるので、そこは要注意です。 書庫でいちいち本を手に取って調べるのが面倒ゆえに、画質が多少良くなくてもPDF化してアイパッド上でさっと本を探して開けられてさっと片付けできるといいなという向きにはお勧めです。繰り返しますが本当のスキャナではないので、本をきれいな画質でPDF化したい方は、やはりSV600がいいと思います。 [追記]物理の本をスキャンすると、数式の小さな文字が潰れてしまいます。添付の画像をどうぞ。ちなみに文庫からのスキャンです。やはり理数系の本についてはSV600のほうが安全です。