自宅のPCのサウンド環境はこのAL-9628D→AT-HA21 と Focusrite Scarlett 2i2 G2→AT-HA21 の2系統を使っています。ヘッドホンはAKG K712 PROです。 設定はAL-9628Dは96KHz 32ビット, Scarlett 2i2 G2は192kHz 24ビットです。 AL-9628Dのほうが聴きやすく低域も豊かな深みのある音質です。 Scarlettは低域が痩せてしまいます。また、音量を上げたときに耳に障りやすいです。 音楽制作時にはScarlettを使いますが、音楽鑑賞だけならAL-9628Dのほうが優れていると感じます。 AL-9628D(LINE OUT)のS/N比、ダイナミックレンジはともに110dBと優れた公称値です。 使われているPCM5102A DACのS/N比が112dBなのでそれに迫る値です。 DACチップだけでなく、周辺の作り込みの優秀さを感じます。 本機のLINE OUTはOCL(アウトプット・コンデンサ・レス)のため 不要なコンデンサを通さない、低歪で低域の量感が豊かな音質が得られます。 LINE OUTをAT-HA21へ接続したところ大変素直で明瞭な、パワーもある音が聴けるようになりました。 DACから出力最終段までコンデンサレスはかなり厳しいのですが、それでもかなりの違いを実感できます。 本機はヘッドホン端子のヘッドホンアンプとしてよりUSB DACとして使うと真価を発揮します。 別途アナログのヘッドホンアンプが必要にはなるのですが、ぜひLINE OUTの音を聴いてみてほしいと思います。 PCM5102A自体は安価に入手できるのですが、全体としてこの完成度はなかなかできないでしょう。 本格PCオーディオ入門としては安めで手軽で音質もよく、推薦できる機種です。