私はα6500からのアップグレードになりますが、 「今、フルサイズミラーレスを買うならα7III」とネットのあちこちで評判の高いカメラです。 ハイエンド機α9やα7RIIIのいいとこどりをして実売20万円を切る値段なので納得でしょう。 普通カメラメーカーはハイエンド機のAFシステムを入門機に載せて売り出したりしませんが、ソニーはまさにそれをやってのけました。AF精度は向かうところ敵なしの性能です。瞳AFは気味が悪いくらい食らいつきます。 α9やα7RIIIに劣る部分は連写性能(秒間10枚)、EVF(ドット数236万)と液晶(ドット数92万)の画質、そして有効画素数(約2420万画素)などですが、私のような趣味の人間にとってはすでにオーバーキル気味ですので問題ありません。 操作性の面でもジョイスティックの搭載や各種ボタンの配置変更など着実な進歩が見られます。 バッテリーの容量が倍増した点も高く評価できます。使い方にもよりますが、1日の外出なら予備バッテリーなしで乗り切れます。ただし専用充電器が付属しない点は残念です(ケーブルは付属するので充電は可能ですが、遅いです)。バッテリーと充電器の純正品は異様に値が張りますが、一応互換品も出てきました。 ソニーのフルサイズは純正レンズが軒並み高価なため購入をためらっていましたが、Tamron 28-75mm F/2.8 (A036)のおかげで購入に踏み切りました。安く軽く小さく写りもよく、AF精度も完璧に近い素晴らしいレンズです。α7IIIのレビューから脇道に逸れてしまうかもしれませんが、シグマやタムロンやサムヤンなどサードパーティが続々とEマウントレンズを開発していることは、このカメラにとって確かなプラスです。α7IIIが強力な手ブレ補正機能を搭載しているので他社製レンズも安心して使えます。さらに最近タムロンが16-28mm F/2.8も発表したので、あと望遠側が出てくれれば何も言うことはありません。 強いて弱点を挙げるとすればユーザーインターフェースの問題でしょうか。ソニーカメラのメニューの見辛さはもはや悪名高いレベルですが、カスタムボタンが増えたのでメニューを開く頻度は減りました。タッチフォーカスも問題なく動作しますが、やはり若干のラグが感じられます。メニューやドライブモードをタッチ操作できないのもマイナスでし