リールとしてのスペック、使い勝手など、価格を考えれば順当な出来と言えますし、コストパフォーマンスの点では十分合格点をあげられると思います。 ブレーキのセッティングなどについては試行錯誤で妥協点を見つけました(同シリーズのロッドを同時に購入。このあたりは個人の好みやタックルのバランスありきですので、各々の受け止め方次第です)。 敢えて気になる点を述べますと、使用上全く問題はありませんが、MIN状態でもハンドルが回し辛いほど強めのドラグや、他の方の指摘にもある通りスプール外周のボディに見られる隙間など使用するラインによっては問題が起こる可能性はあるやもしれません。また、一度使用したところキュルキュルといった擦れ音のようなものが出始めました(出処が今ひとつはっきりせず)。個体差かもしれませんが、こういった道具はそれらとは極力無縁な方が望ましいのではと感じます。 現在、私はAmazon.comより販売価格もほぼ同等(むしろ実売価格は安い)のQuantumのリールも購入して使用していますが、残念ながらそれらと比較するとやや見劣りするのも事実です。今回のリールが特殊な色合いのため、気持ち安っぽく映るせいもありますが、老舗が積み上げてきたものには簡単に追いすがれるものではないのかもしれません(見た目ではなく精度など)。ですが、安価で良いものを提供するという目標や姿勢に磨きをかけ、今後も押し進めていくことでクウォリティの安定感(安心感)を高めていくであろうことに期待しつつ使用していきたいと思います。 因みに、これまで国内メーカーのフラッグシップモデルを使用し続けてきましたが、現在はエントリーから中堅程度の物を中心としたタックルを好んで使用しています。バス釣りにおける道具のあり方を見直し、スピンキャストコンボといったチープな物でも釣りを楽しむ今日この頃。無論、趣味である以上、所有欲を満たすといった楽しみもあると経験上理解した上でのことです。他と同様、本機を今後も使い込んでいきたいという気持ちに偽りなしです。