まず迫って来るような音の迫力にビックリ。 しかしすぐその後ボーカルの余りの伸びの無さにまたビックリ。 これがQCシリーズの色付けなのかと思うとガッカリです。 スイッチを切ると途端に音がショボくなるのは、 ノイズキャンセリングだけではなくて、イコライザーの回路も通らなくなるせいじゃないかと思っています。 この色付けのおかげで低音が響く代わりに花形とも言えるボーカルが犠牲になっているのかと。 複数の機能を一つのスイッチにまとめてしまっているのは、 良く言えばBOSEの美学と技術への自信の現れなんでしょうが、 悪く言えばユーザー個々の音に対するこだわりをナメているのか、今のBOSEの色付けのファン以外は切り捨てていいと思っているのか。 いずれにしろ私は後者的立場だと思っているのでこの評価です。 この価格帯のヘッドホンを買う人には多かれ少なかれこだわりはあると思ったんだけど、 ノイズキャンセルの性能で納得してる人が多いのかなぁ。 私は上位モデルなのにチューニングどころかスイッチ一つでこんな音なのは疑問ですが。 重低音重視という時代の流れに乗ってウケているからこれで正解だと思っているのなら、 BOSE程の音響メーカーのスタンスとしてはどうかと。 結局同じBOSEでも、何も付いてない純アナログな以前のヘッドホンが一番原音に忠実でナチュラル。 QC25は他の色んなのと比べても、どうしても音がこもって聴こえてしまう。 聞いたこともない中華性メーカーのと変わんなくてコスパ最悪かと思ったが、 「Apple devices」でイコライザーを「Treble Booster」にしたところ、 低音の迫力は薄くなるけど、まあ聴けなくはない音に。 クラシックなんかでのノイズの無さについては、さすが。 但しあくまで「Apple devices」用で、有線ですがアンプなどの音をモニターするには、使用に耐えません。