仕事でARの用途開発をするために購入しました。 「仕事の目的的にユーザーに使わせる」ことではインタフェース としては評価できないので、まずは消費者目線で自分なりにあれこれ 使ってみた感想です。 <映像的な性能★★★★★> 有機ELの発色も明るさも申し分ないです。視野までの距離を稼ぐ ためのプリズムと、プリズムから光を漏らさず誘導するための 前面のアクリル樹脂も極めて高品質なもので、光学的な性能は 超一級だと思います。派手な絵も地味な絵もきちんと発色させる チューニングは素晴らしい。さすがのエプソンさんです。 <使い勝手★★★★> 中身はAndroidですので、慣れている人にはなんの違和感もない でしょう。コントローラーも静電容量式のもので、誤作動も少ない ですし、ピンチアウトやクリックも自然です。同種のインタフェース の中では出来がいい方だと思います。 ただ、実際にウェアラブルで運用する際には部屋で装着してポケット にコントローラーを入れて歩くこともあると思うのですが、この際に 静電気で思わぬ動作をすることがあります。冬場が心配ですね。 <モバイル用途★> 軽量ですし、バッテリー持続時間もたっぷり。電車や喫茶店でBGV 見る分にはスマホよりも圧倒的に大画面高画質で向いている・・・ としたいのですが、本体のコードの取り付けデザインと、ケースの 出来の悪さが★をほぼ全滅まで追い込みます。 写真をご覧いただければわかると思いますが、本体から出ている コントローラー接続コード材質や断面の形、そして取り付け角度が まあ最悪です。円断面だと曲がりグセがつきやすいですし、折れや すいですよね。ここはコストがかかってもきしめん型(平形)にして シリコンで被覆すべきでしょう。 ケースもゴミ同然です。上述のコードの「持ち上がりの高さ」を一切 考慮していないので、ケースを閉めると激しく負荷がかかります。 2日間運用しただけで、コードにシワが寄り始めました。破断すること が目に見えています。エプソンさんは自社製品をなるべく早く壊させ たいのでしょうか? また、付属ヘッドフォンが格納できないのも問題です。どうせスマホ のヘッドフォン持ち歩いているでしょ、ということならば、はなから ヘッドフォンを付けなければいいでしょう。それで50円でもコスト ダウンできたら、その分をケースのデザイン料