このテスターは、測定したい電池を接続するだけで、1秒ほどで電圧が表示され、非常に簡単に電圧が測れます。テストする電池を挟み込むのは多少やりにくい場合もありますが、挟み込み式のテスターの中では、やり易い方だと思います。 測定可能な電池は、単1~単4型電池、ボタン電池、006P(角型)電池です。エネループ、乾電池、どちらでもOKのようです。 表示された電圧により、その電池がまだ使えるかどうかの判定は、本体裏側に表があり、電池の定格電圧毎(1.2V、1.5V、3V、9V)の判断基準が書かれています(写真参照)。 液晶の表示は大きめで見やすく、本機用の電池は必要なく、スイッチ操作もナシで、とても手軽に測れます。 表示電圧の精度は、1.2Vエネループを測定して誤差0.8%程度でしたので十分でした(信頼できるデジタルテスターと比較)。 ただし最大の難点は、どうやら測定時に負荷をかけていないと思われることです。 エネループを測定中に流れている電流は10mA以下でしたので、おそらく本機が稼働するのに必要な電流のみで、意識的に負荷はかけていないようです。なので、テスター(電圧計)で単に電圧を測るのとほぼ同じ結果になり、残量チェッカーというより、電圧計です。 電池残量を測るには、ある程度負荷をかけた(電流を流した)ときの電圧を測定した方がより正しく判定ができます。本機はほぼ無負荷で電圧を測るだけなので、本機で測って電圧は充分であっても、実際に使おうとしたら使えなかったという事も起こりえます。 多くの場合は、無負荷時の電圧を測れば、大まかな判定ができますが、まれに、無負荷で電圧があって、電流を流すとガックリ電圧が降下してしまう電池もあります。 そういう意味では、SANWA SUPPLYの電池残量チェッカー CHE-BT2は、電池の電圧によって負荷電流を切り替えるスイッチがあるので、より正しい判定ができると思います。ただしCHE-BT2は、本体内に電池が必要で、測定する電池によりスイッチの切り替えが必要で、2倍弱の値段です。 本機は、とりあえず、手間なく気軽に測定したい場合に良いと思います。 値段がとても安い割には、満足のいくものでした。作りも(価格の割には)ちゃんとしていて、初期不良がなければ、そうすぐ壊れる事はなさそうな感じです。ただ、内部を見たら、可動部(赤いスライダ)に接続し