ウェットスーツの素材を上下に縫い合わせただけの鍋つかみのようなもの。有名メーカーのに比べると、縫製の始末などにアラがある。が、実用上はまったく問題ない。これで十分。(ただし、指先が出ているとはいえ、材質はけっこう厚めで、手のひらは丸く握りにくくなる。バーをしっかり握る必要がある高齢者にはお勧めできない。) これを使ったトレーニングとしては、アクアビクスのように、水の抵抗そのものを負荷にする方法が第一だろう。しかし、泳ぐのにも、なかなかいい。というのも、指と指の間から漏れてしまっている水流が直接的な抵抗として実感できるから。水面への手の入れ方、抜き方にムダがあると、とたんにバシャンとした感じになる。また逆に、水中でしっかり水を手でかけていないと、抵抗がすっぽ抜けているのがよくわかる。 もちろん、競泳などでは、これを使うのはズルだが、練習としては、自分の泳ぎ方のフォーム、とくに手のひらの向きをチェックするのに、とても意義がある。