これはDCP-J983Nについてのレビューです。 インクのコストパフォーマンスが高い機種として宣伝されていて、Canonから乗り換えました。堅牢なBrotherのレーザープリンターを愛用していて、メーカーに対する信頼感もありました。 実際買ってみて純正インクで印刷していますが、インクの消費ペースが想像してたものより速いので驚いています。常識的な文字量のモノクロ文書を1か月で1000枚程度プリントすると純正インク4色セットのLC21Eの買い替えが必要になる感じです。 なんでだろうとよく見ていると、使えば使うほどノズルクリーニングでインクをどんどん消費していました。印刷はほぼ全てモノクロですが、モノクロ印刷と同時にカラーのインクもクリーニングで消費されていきます。メーカーの資料なども読みましたが、ブラックインクのみの使用でも全色のインクを消費しながらノズルクリーニングをするためです。 インク代が従来の2分の1と売り文句がありますが、パンフレットなどのカタログ値の説明をよく見てください。紙の印刷のインク消費量で計算されていて、クリーニングによる消費は入っていません。紙の印刷を何千枚と連続とするのならカタログ値に近くなるのかもしれませんが、数枚の印刷を繰り替えす実際の使用の消費量とカタログ値に隔たりがあるとしか思えません。メーカーの説明を見ると、カラーインクが切れても黒インクだけで印刷できるモードもあるようですが、一回でも電源を切ったり、電源を切らなくとも30日以上経過すると停止される限定的な仕様に設定されています。実際にはカラーインクが切れるとブラックが十分な量があっても、問答無用で交換を操作パネル上で執拗に要求されて、プリントはできないはずです。 ハード面は全体的にはBrotherらしくよくできていると思います。ただ、レーザープリンターのような動作の安定性を期待していたのですが、インクカートリッジの認識エラーを繰り返すため、それは少し期待外れでした。