各社各機のスティック式掃除機を体験比較した上でのレビューです。 ほぼ唯一といっていいリアルサイクロン機で、ゴミは微細なレベルまでサイクロン回転体で分離されるため、二次フィルターは飾りレベルでしかない。これはさすがというしかない。日本メーカーの物でもサイクロン機は数あれど、ほとんどが回転体では大きなゴミのみを分別し、微細ゴミは二次フィルターに任せているのが実情。そのため使うごとに吸い込み力が低下するので、頻繁なフィルター掃除が面倒になってくる。東芝のトルネオだけはリアルサイクロンと言えなくもないが、それでも二次フィルターに少量ではあるがゴミが残ってしまうため、一ヶ月に一度程度ではあるがメンテナンスは必要となる。この辺はさすがは先達のダイソンといったところだろうか。 ダイソンはコードレス機に必須である2年ごとに必要になる交換用電池が比較的安いのもメリットのひとつである。安い機種なら7000円だし、大容量のV10のでも1万円で購入できる。さらに安い互換電池も出回っていたりする。まぁ互換電池の信頼性はアレなので買うのはオススメできないけど。ともかくコードレスは購入後のランニングコストも勘案する必要があるが、ダイソンはその点も優秀と言える。パナソニックのPOWER CORDLESSなんて電池代だけで1万7000円、東芝のトルネオVなんてサービスセンター持ち込み修理扱いのうえ工賃2万円ですよ。 だがしかし、それらのメリットの反面、デメリットが多すぎる。 まずクッソ重い。全備重量が2.5kgとのことだが、他社各機と比較してもカタログスペック以上の重さを感じて使ってられない。重心位置が悪いのか、ヘッドが重いのか?確実に左右の手に持ち替えて使うこと前提。買う際には必ず店頭でしばらく試してみて、自分の掃除における所要時間で問題ない確認した方がいいだろう。特に小柄な女性や高齢者のいる家は念入りに。 掃除動作も自走式ヘッドのはずなのにフローリングはともかくカーペットの上で前後に動かすのが重い。自分が試したのはアニマルプロだったんだけど、カーペットに対応しているはずのアニマルプロでこれならソフトローラーのフラフィ+カーペットは地獄か。 ダストボックスがワンタッチで外れないためゴミも捨てにくい。捨てるときには大きな本体ごとゴミ箱の中に突っ込んで解放することになるんだが、ゴミ圧縮機能