昔撮った35ミリネガフィルムに何が写っているのかを手軽に確認できます。多くを期待せず、割り切って使えばとても楽しめる製品です。画質は、最高にきれいに仕上がっても添付したサンプル程度です。当然ですがデジカメのような画質ではありません。また、フィルムの感度や撮影時のコンディションによって、美しい仕上がりになるものもあれば、全体に緑や青味がかった残念なものになることもあります。このことはあらかじめ知っておくべきかもしれません。気になったのは、写真の中央部分のピントはきれいに合うけれど、四隅に近づくにしたがってピントが甘くなる傾向がある点です。フィルムホルダーの、フィルムを引っかける突起が、実際のフィルムの穴(パーフォレーション)と合っていないため、少し歪みが出ているのかなとも感じます。フィルムを挟むホルダーは閉まりが固くて開け閉めに力が要り、何度も繰り返すうちに親指の先が痛くなりました。ホルダー挿入時には内部にホコリが入りやすく、しかもバッチリ写り込みます。エアダスターで除去しながら作業を進めました。作成されるファイルは写真1枚で2MB程度、保存には別途SDが1枚必要です。