ニッケル水素充電池なんて、理屈としては、もうほぼ完成し終わっている。だが、実際の材質や製造の精度は、メーカー次第。そして、メーカーは、じつは、今の一般市場では実際には二つしかない。百均の輸入品(ダイソーReVoltesやセリア系Volcanoなど)と、国産旧サンヨーのOEM(パナソニックエネループやソニー・FDK・東芝・日立マクセル・イオントップバリューそしてアマゾンベーシック)。後者は、容量で、お手軽・スタンダード・ハイエンドの3つのランクがある。 だが、フル充電だと、なんと、はるかに安い百均充電池の方が国産スタンダードより長く使えるのだ。では、前者の方が優れているのか、というと、ここが難しいところ。再充電の回数が、百均充電池は公称500回。国産充電池はスタンダートで公称2000回!(ハイエンドは、同じ500回)さらにクリティカルなのは、自然放電。百均充電池は、一ヶ月で2割も、電圧が減り、電気総量も減る。温度変化にも弱い。おまけに、モノのばらつきが大きく、ひどいのだとかんたんに液漏れする。 つまり、充電してすぐに使う、ダメになったら、買い換えるというのなら、百均充電池は、驚くほどコスパがいい。だが、いざというときの懐中電灯やラジオなんかには、まったく信頼性が無い。保険だと思って、こういうものには、高くてもきちんとした充電池を。 (余計なお世話だが、百均の二百円充電器だけはやめとけ。充電にムダに時間がかかるのは、まともな整流(交流直流変換)をしていないから。交流から片側を拾って断続的に電圧をかけているだけ。安全回路もついていない。)