フラットベッドタイプに比べると、像の綺麗さに関しては全体的にイマイチ。 多分、漫画や写真といった対象をスキャンする用途には全くもって不適だろう。 ただ、文字ベースの貴重書を研究目的で取り込んで利用する用途でみると最適なソリューションだった。 ただ、使い方に癖があるため、その癖を掴めるかどうかで「使える・使えない」の差が出てくるだろう。 研究書や貴重書は分厚い資料が多い。 これらの書類の場合、そのままスキャンするとどうやってもまともにスキャンできない。 想定している対象物の厚さはかなり薄めを想定して様で、分厚い資料をスキャンすると「光源」が強すぎて白とびしてしまう。 1〜2センチ厚程度の大きめなプラスチックブロックを複数用意しておき、スキャナ下に挟んで資料の厚さの半分ほど底上げしてあげる。 その状態でスキャンすると見事に綺麗に読み込める。 この方法に気がつくまでは...本当に金をドブに捨てた気分だった。 使い方がわかってみれば、フラットベットのように、資料をヒックリ返してページをめくり、再度ひっくり返して位置決めの様な手間をかける必要もなく、ただただページをめくりボタンを押すだけで完了していく。 劇的な時間短縮。 強いて問題点を挙げるのであれば、ScanSnap Organizerの補正精度。 うまくキャッチできず手で補正する数が多い。スキャン後の補正作業が一苦労である。 まぁ、この点はフラットベットの場合はこの手のソフトが付属していないが故に、歪みは諦めるという選択肢しかなたっか。そう考えると、補正ソフトが付いているだけでプラスなんだけどね。 ただ、付いている以上はしっかり使いたくなるところでもあるし。 今後の進化に期待したいところだ。