トランスミッターとして: 使いやすさは素晴らしいし、接続は安定しているし、充電式でポータビリティーもありますが、音は最悪と言っていいでしょう。 測定器で実測したところ、デジタルフォーマットの最大音量での歪み率は16%、半分(-6dB)の音量でも歪み率4%というとんでもない結果となりました。加え周波数特性の低域側は100Hzからダラダラと下がり始めます。 レシーバーとして: やはり使いやすさは素晴らしいし、接続は安定しているし、充電式でポータビリティーもありますが、とうてい高音質とは言えませんでした。 問題は使いやすさのポイントである充電バッテリー式にあり、内部電源の電圧が3V程度と低いためアナログ回路の動作に余裕がありません。アナログ出力電圧は0.7Vrms(実測)でiPodの1Vrmsよりも低いです。デジタルフォーマットの最大音量で波形は崩れ10%の歪みを出しました(実測)。ギターやピアノの音の芯がなくなり、サワサワやさしく腰が砕けた音になっています。考えようによっては刺激的でないソフトでやわらかい音だとも言えます。また、周波数特性では超低域が落ちています。 酷い音に出会わないコツは、レシーバー、トランスミッターどちらの場合もPCやiPhoneをフルボリュームにしないで音量を半分くらいに落として使うことです。