凄く楽しめました！出来上りはそれなりです。
ボディーとネックに傷やへこみ、フレットに錆が１ヶ所、使えないネジが1本ありましたが、他の方のレビューを読んでいたので許容範囲内でした。神経質な人は買わない方が良いと思います。
良い道具があれば、もっと綺麗に仕上がると思いますが、電動ドリル、ヤスリ、プラスドライバーがあれば作れます。私は、ドリルでボディーをくりぬいて後はヤスリで削ったのでノコギリも使いませんでした。
組立自体は簡単ですが、ネックの角度が合っていなかったので、ちゃんと音がなるように調整するのは大変でした。それからシールドケーブルを差すところは、穴の深さがたりないので組立る前に1cmぐらい深くした方が良いです。
ボディーはダイソーの缶スプレー、ネックはダイソーのニスで仕上げました。配線を隠すためにダイソーのバインダーでピックガードモドキを作って張り付けました。
私の様にギターを作ってみたいけれど、失敗するかもしれないから、高いキットは買いたくないし、出来上がっても家でお遊び程度に弾くだけという人には、安くて良いと思いますが、純粋にギターが欲しいという方は他を探した方が良いです。
ボディーの色や形を考えるところから、ネックやフレットの調整まで、作る工程で4500円分は楽しませてもらったので、私は星4つです。
ネジの頭が潰れていたのが２個、ペグのワッシャーが付いていなかったのが１個と有り、購入される方は入念に検品されたほうが良いと思います。自分は手持ちのパーツで代用しましたが検品のいい加減さにガッカリしました。
製品自体はそれなりの音も出ますし、自分の好きなようにギターを作れるのは楽しいものです。自分の場合はトップとヘッドにメイプルの突き板を貼り、バックには“大人の科学”の付録のミニギターのアンプ部分を取り付けてアンプ内蔵ギターにしました。
他の方も書いてますが、ブリッジの取り付け位置がギリギリだったり、ボリュームのポケットのザグリがあまく掘り直さなければならなかったりとか、組み立てるにはそれなりの苦労がありますが、塗装も含めそれなりの期間は楽しめます。
ボディを自分でデザインする商品なので、与えられたボディ材で
何が作れるのか、デザインしてから購入しましょう。
私は、削る手間を考慮して「鯛焼き」にしました。
ボディ材の削りは非常に… アバウトですので、まずはバリを取り、
サンドペーパーをかけておきます。
ネック角が合わず、弦高が低くならないので、シムを挟んで調整
しました。
ピックアップ〜ボリューム、ジャックの配線が長すぎて、狭い穴に
収まらなかったため、配線をやり直しました。アース線は、ボディ
同色に替えました。
ブリッジの調整範囲がギリギリなので、取り付け位置は非常に
シビアでした。同じサイズのギターの寸法を測りつつ調整しました。
全体的に材料の工作精度が低いため、まあまあ弾けるレベルに
仕上げるのは、結構な手間・経験・知識が必要です。
安いからといって、初心者がきちんと仕上げるのは難しいです。
（作るのを楽しむのには、いいと思います♪）
ボディの鳴りは値段相応なので、すごくいい音は出ませんでしたが、
ちゃんと使えます。出力を上げるには、ピックアップの下に
スペーサを入れるといいでしょうね。
このキットの製作をされた方のＨＰの記事をたまたま見かけましたが、やはりボディの大きさが多少小さいのか、タイトボンドを使用して木を継ぎ足して製作されていました。
自分も、多少、小さいと感じていたため、ボディの下方向に30mm角のチーク材の角棒を２本継ぎ足ししました。
ピックアップも付属のものではなく手持ちの部品を使用したり、アクリル板で切り出しピックガードを製作しました。
ボディのピックアップのキャビティ、コントロールキャビティもトリマーで大きく削りました。
ボリュームも音量とトーンの２つに変更し、ピックアップも一つ追加したので、ピックアップのセレクターのスイッチを手持ちの部品から使用しました。
塗装は、ラッカーなどのスプレーでキチンと塗装するのには、時間が非常にかかる為、ワトコオイルのナチュラルを使用して塗装しました。
本気で何回も塗る場合は別ですが、簡単に済ませるのであれば、１日で塗装は完了します。
自分は、Yahooオークションで入手したレスポールタイプのデタッチャブルのネックを使用して、基本的に外形は長方形のままでボ・ディドリーのギターの様に製作しました。
今回の製作の材料の元としては、いい物だと思いました。
そのまま製作すること自体は、エレキギターの仕組みの基本を知る為には、とてもいいと思いますが、バンドでの演奏に使用する前提であれば、多少なりともアレンジして工夫して製作した方が良い物に仕上がると思います。
丁寧な説明書が添付されていますので製作に困る事は少ないと思いますが、寸法などを正確に測れる事は、チューニングの合う、使えるギターを作る為には、必須と思います。
