SONYにはスタジオモニター仕様で有名なMDR-CD900STがありますが価格は1万円台半ばです。一方、聴感的にはほとんど変わらないMDR-7506は1万円を切る価格ですからお買い得商品だと思います。データスペック的には900のほうがワイドレンジですが私の耳では分かりませんでした。ただひとつ、コードは3mの長さがありますが、ストレートコードでなくカールコードです。使用スタイルによってはカールコードが不便に感じることもあるかもしれませんのでその点だけは注意したほうがよいでしょう。 イヤーパッドの遮音性も優れており、音に没頭することができます。低域も豊かで見事にピラミッドバランスのレンジ感が楽しめます。 高域は繊細というよりはソリッドな方向だと感じますが、楽器類の違いや細かでバックに隠れがちな音まで結構ひろって耳に届けてくれます。色づけは少ないと思いますが、かといって素っ気無い音ではなく、臨場感にたすけられて音楽を楽しませてくれます。 価格から考えて必要にして十分な音質だと思います。ただし、ゴージャスで繊細な音を求める向きにはお勧めできません。