20数年以上、数種のフィリップスの電気カミソリを使ってきたが、この9000シリーズは絶対に勧められない。実はこれを買うしばらく前に、別の場所で使うため5000シリーズを購入したのだが、これについては可もなく不可もないという性能であった。そのため、長い間使ってきたHQ8934がとうとう使えなくなったのでその後継としてこれを購入した。しかしこれが… (1) このタイプは、HQシリーズに比較してヘッドの空間が小さいので2,3日に一度は掃除をしなければならない。5000シリーズはワンタッチでヘッドの開閉ができるので特に問題は無かったが、9000シリーズはヘッドを本体から取り外し、更に歯のついている部分を分解(これがまた硬くて開けずらい)しなければ掃除ができないという暇人にとってのスグレモノ(^_^)である。 (2) このデザインのものはHQシリーズと異なりキワ剃りをするためには、ワザワザアタッチメントを取り替えなければならないというズボラを許さない親切設計(^_^)とともに、9000シリーズはヒゲを引っ張るという設計思想のため、今までのフィリップスのシェーバーにあったひげ剃り時のスムーズ感が消え、引っ張り不快感が出てしまった。それでは、今までよりも深ぞりができているかというと、他のレビュアーも述べているように半日も経つとヒゲが目立ってくる。HQや5000シリーズではなかったことである。使い勝手の悪さと相まって、まさに最悪のシェーバー。 ただ、5000シリーズに比してモーター自体は強力であるので、9000シリーズを残すつもりなら、ワンタッチ開閉の5000シリーズタイプのヘッドへの変更と歯の設計改良をフィリップスは至急に考えるべきである。ヘッドは別売りをしているのでこれは可能であろう。この件でわかるように、設計技術者はユーザーの利便性を第一に考えるべきで、自分の趣味を優先させてはならない。