かなり昔からある商品です。パッケージ裏面にある二つ穴ギターも,少年雑誌の通販広告でよく見かけました。昔のデザインのままでバーコードが入り,郵便番号が7桁になっているのには驚きました。必要に応じて最低限の手は加えられているということのようです。表の女性は今ご存命なんでしょうか… 裏面の伊藤哲雄先生にも,まるで一枚しか写真のない戦前のブルースマンのような風格があります。 弱音器としては,例えば,子どもを寝かしつけて,そのまま近くにいて様子を見ていなければならないような場合,この商品は大変役に立ちます。集合住宅などで,深夜の演奏が厳しいような状況でも使えると思います。もっとも,運指を覚えるための練習に限定されますが… 昔はタバコのパッケージのセロファンを折って弦の間に挟み込んでミュートしたものです。不要な名刺を2cm程度に切って挟むのもいいかもしれません。どの程度の音量が許容されるかは,状況によると思います。ブリッジ側に挟むと,そこそこ音が出てきます。それでも厳しい場合,サウンドホール寄りに少しずつずらしていくことになりますが,当然ピッチがおかしくなり,さすがに練習になりません。セロファンや名刺に比べて簡単に装着できるというのが売りです。