SMR方式を採用したBarraCuda 8TBモデルです。 2018年6月に1台、11月に1台、そして今回で3台目の導入となりました。 評判がよろしくないSMR方式(瓦記録方式)ですが、だからといって使い物にならないわけではありません。 シーケンシャルライト(連続領域にデータを書き込む)ならばSMR方式HDD・CMR方式HDD(従来型磁気記録方式)ともに書き込み速度に大差ありません。 ファイルの追記を主な目的としたデータ保存庫や、バックアップディスクとして使うならば、十分な性能があります。 読み込み速度も他のHDDと比べても遜色ありません。 同容量のCMR方式HDD(IronWolfシリーズ等)に比べて、7~8,000円安いのは大きなメリットです。 一方ランダムライト(非連続領域にデータを書き込む)において、SMR方式は書き込み速度低下が発生しやすいです。 これはデータを重ねて書き込む瓦記録の特性なので、いわば仕様というべきもの。 ランダムライトが頻回に行われるシステム起動ディスクには不向きで、SRM方式最大のデメリットです。 SMR方式はシステム起動ディスクとしても使えますが、現在では高速で安価なSSDが販売されていますので、そもそも方式に関係なくHDDをシステム起動ドライブに選ぶメリットはあまりないことを申し添えておきます。 私のPC環境で導入済み2台は問題なく動作していますので、それを加味した上で★4としました。 ★1マイナスの理由は、導入して1年未満ゆえ耐久性が未知数なところ。こればかりは検証に時間がかかるので、★5つになるかどうかについては数年経たないとわかりません。 メリットとデメリット、コストなどをよく見極めて導入を検討なさってはいかがでしょうか。