カスタマーレビュー: ソニー-デジタル一眼カメラα-Eマウント-用レンズ-SEL50F18F

デジタル基準では凡庸だが記憶の中にある写真らしい写真を撮るために

フィルムカメラの時代に発売されていたら伝説として語り継がれる銘レンズになっていたと思います。しかしレンズ性能はデジタル化で飛躍的に向上しました。誰もが簡単に等倍の画像を比較できるので要求される解像力が厳しくなったこと、また、色収差や歪曲収差はPC上やカメラ内で簡単に修正できるので、そちらに目を瞑れるようになったこととで、レンズ設計の哲学が大きく変わりました。デジタルの基準で、このレンズは凡庸です。この程度の性能ならわざわざフルサイズを買う意味がないかもしれません。オリンパスやパナソニックの安価な25mm単焦点レンズで十分です。 このレンズの価値は、ライカ以来の35ミリカメラの標準レンズが捉えてきた大量の写真、ブレッソンや木村伊兵衛の50mmレンズの世界を再現できることにあると思います。デジタル用のレンズほど細かい部分までくっきりと写らないし、当時の感度の低いフィルムのために絞りは開けざるを得なかったから被写界深度はどうしても浅くなる、そういう仕方なしにそう写っていた写真が、実は私たちの中にある写真らしい写真だと思います。本物らしい写真ではない、写真らしい写真を撮るのに、このレンズは相応しいと思います。 不満なのはレンズの性能というよりもソニーのAFのアルゴリズムの問題なのか、一度行過ぎて戻るため、余計に煩く響くAFのモーター音です。

関連コメント

α6000にて(接写は中国製のエクステンション チューブを利用) なかなかの描写をしてくれる。使える、使える。 ニコンの一眼レフ持って歩くのと比較すると軽くてコンパクト。こりゃいいわい。
  • なかなか良い
最近のレンズとしては珍しくオートフォーカスが遅くうるさいです。 これならMFで作ってもらったほうが良かったと思えるレベル。 画質に関しても飛び抜けていいという感じではないです。 とはいえ、この値段でフルサイズ対応の明るいレンズがEマウントでは他にないので重宝します。 α7sと組み合わせれば暗い場所でも手ぶれ補正やフラッシュに頼らず手持ち撮影ができます。 とても軽くて機動力上がるのも嬉しいですね APS-C専用で似た名前のSEL50F18というのもありますが、あちらは画質重視の本気モデル、こちらはあくまで廉価レンズでしてキャラクター付けが似て非なるものです。
  • オートフォーカスが遅くうるさい
マウント部はかっちりしているが、とにかくAF音がうるさすぎる。 まともに動画には使えない
オートフォーカスが遅すぎます。 写りには満足していますが、AFの遅さは状況によっては 使い物にならないと判断されても仕方がないレベルです。 他のEマウント用レンズも2本持っていますがそれぞれ満足しています。 何か特殊な事情でもあるんでしょうかね?
元々非常にAFが低速な欠点の在るレンズですがバージョン0.3で若干改善してます。 ただα7Ⅱではそれでもかなり遅いです。 α7Ⅱ→α7RⅡに買い替えたところある程度改善したのでⅢシリーズ以降の機種ならもっとましになっていると思います。 人によって許容範囲は違うと思うので可能ならテストしてから購入したほうがいいかもしれません。 コンパクトさと軽量さは抜群ですし、写りも悪くありません。 ズームともう一本という構成で出かけるには最適な一本です。
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