ヘッドホンとしての性能は、安価な数千円クラス並といったところ。 解像度は今ひとつクリア感に乏しいし、音域もあまり広くない。音楽再生で試聴すると、特にボーカル曲ではボーカルと楽器演奏のバランスが悪く感じますし、楽器演奏も平坦に聴こえます。 但し、ゲームで使用すると、モニター側のスピーカーから出力した場合に比べて定位が明確になり、効果音が際立つことで高揚感が刺激されるような感じがします。 定位の強調は全てのヘッドホンに共通するので、普通のヘッドホンでも似たような効果は得られますが、効果音に特化したようなチューニングはゲーム専用ならではの特徴でしょう。 外観は密閉型のようなデザインであり、耳あて部分は耳全体をすっぽり覆うタイプです。そのため、耳が圧迫されて時間が経つと痛くなることはありません。但し、見た目に反して結構音漏れはするので、音量による周囲への配慮は必要です。なお、コードには音量調整スイッチが付いていますが、ありがちなプッシュ式ではなく、ホイール式が採用されています。 全体的にプラスチッキー(本体重量は実測355gありました。やはり左右のスピーカー部分の重さを感じます)なイメージはともかく、ヘッドバンド部分はアルミをポリカボで覆った仕様、捻れ強度は信頼できそうです。 ゲーム専用として特化して使うのであれば、一般的な音楽用ヘッドホンやヘッドセットで代用するよりも、ゲームに浸れると思います。