先に記しておきますが、本CPUはゲーム向きではありません 強いてゲーム用途での使い方をあげるとすれば「4Kゲーミング+ 保存用にリアルタイムソフトウェアエンコード+実況配信を SLI構成で同時実行」するようなお考えであれば、候補に入るとは思います そうでなければ、Core i9-7900Xをおすすめします。そちらがゲームに 必要な要素のバランスがとれており、性能はこちらより高いです (ゲームに必要なのは高クロックなのです>一般向けの次世代品 (Core i9-9900K / i7-9700K)で十分になることでしょう あくまでCore Xシリーズの立ち位置は「制作者向け」のCPUです >上記はいわゆるストリーマーさんでも高品質配信者向けの例です) 前フラッグシップの6950Xと比べても倍近いコア数の増加に伴い 定格動作でも相応の熱と電力消費を生じますが、生み出される パフォーマンスはまさに別世界。創作物の品質をFHDから4K UHDへ 引き上げられるほどの潜在能力を秘めた、優秀なプロセッサです いわばXeonクラスのCPUで、話題のVR制作にも好適と思われます 反面、注意を要するのが冷却周り。定格動作でもターボブーストが働けば 4GHzを超えるクロック周波数で動作しますので、最低でもIntel社純正の 簡易水冷(=大型空冷)レベルは用意しておきたいところです 定格で使う分にはそれで十分間に合います。アイドル時の温度は Noctua サイレントタワーヒートシンク NH-D15Sでの値ですが 空冷・微風(330rpm)で30度少々と、大型化されたダイのおかげで 普段使いで熱くなりすぎることはまずないでしょう(室温22度) (空冷ですがよく冷え、定格で使う分には必要十分な性能を誇ります アイドル時は音がせず、クリエイティブな空間をノイズで邪魔しません) 特に気をつけたいのは全コア一律で4GHz以上にオーバークロックする時や AVX512による超高負荷状態での連続演算。膨大な熱を発生しますので、 マザーボードのVRM冷却もきっちりやらないと安定動作は難しいです 同時にカスタム水冷の導入や、電源ユニットも高出力/高品質なものを 検討する必要に迫られることでしょう(最低でも700W以上推奨) 「CPU単体で4~500W消費する」という未知の現象を目の当たりにします