仕事柄いろいろなペンタブレットを触りますが、同じワコムの現行シリーズ(cintiq pro系、mobile studio pro系)にはそれぞれ細かい問題がありました。 ・cintiq pro13、16では四辺の画面端数cmの範囲でペンを近づけてゆっくり動かした際にホバーカーソルが(数ミリですが)ジャンプする。モバスタ13、16ではジャンプする距離が短いものの画面全体で発生。 ・cintiq pro16は発熱・ファンノイズが大きめ ・cintiq pro16、24ではペンを画面に近づけた際にペン先の周囲に電磁ノイズのようなモヤモヤがうっすらと発生する。特に16で顕著。32は未所持のため不明。個体差も多少ある模様 ・cintiq pro系はベゼル右上にあるタッチキーを間違って触ってしまい画面が消灯するなどのトラブルが発生しやすい。特に小型の13、16で問題になりやすい ・接続ケーブルが全て筐体側面からのUSB-Cなので邪魔になりやすく、ぐらぐらして抜けたり接続不良も比較的起きやすい ・モバスタ13、16を液タブモードで使用した際もバックグラウンドでOSは起動しており、ファンも回りっぱなしでファン音もそれなりに聞こえる などなど、運用する上でどれも致命的ではないものの地味に気になったり集中力を欠く原因になります。 一方この無印cintiq 16では、上記のどの問題も(今のところ)発生していません。 公式によるとペンの遅延がやや大きいとのことでしたが、pro13や16と比べて大きいとは感じません。 ケーブルも13HDの三叉ケーブルに戻り、筐体上部に収納するタイプになって安心感がありますし、 右上のタッチキーも廃止され誤爆の心配も無くなりました。 発熱も少ないですし、排熱のスリットが見えますがファンの音は聞こえません。自然放熱でファンレスなのかもしれません。 また、VESA穴がありますのでアームやスタンドの装着が容易です。 proラインより劣るところといえば、ダイレクトボンディングの有無による視差、液晶のパネル品質と重量ぐらいじゃないでしょうか。 強いて言えば画面に最初から貼られているアンチグレアフィルムの好みが分かれるかもしれません。フィルムのせいか少しだけギラツキがあります。 視差は大きいといっても13HD≧16という程度なので描画に問題はないと思います。 廉価