送られてきた商品は、すでに何回か梱包を解かれた形跡があり、あきらかに使いまわしの商品だとわかるもので、嫌悪感すら感じた。アマゾンへクレームをつけて返却しようと思ったほどだった。フロント板には手垢と思えるような汚れ、商品を梱包している”プチプチ”は、どう見ても3・4回は使いまわししたかのように、ヨレヨレに疲れ果てたモノだっだ。それには腹も立った。しかし、わざわざ送り返す労力は、3,000円余の価格には引きが合わないと考えて、泣く泣くそのまま使って見ることにした。 新しいスピーカーを鳴らしてみるときの期待感はやや薄れてしまっていたが、それでも2・3日鳴らしてみるたびに、ひょっとして、という気持ちに変わってきた。購入者のレビューに書かれている好評価に近いのではないか、と。これまで3年ほど使用したⅬ社のスピーカーが、当時は1,000円余の価格の音として、抜群のバリューフォーマネーを誇ったものだった。が、それとは価格比以上に1線を隔している。高音部の、例えばシンバルの響きや余韻、ピアノの切ないような奏者のタッチ。低音部の音と音が重なり合ううねりのような、なんと表現したら・・・スイング(?)するような訴求感。・・・3,000余円ですよ。 いずれにしても、当時の1台に10万・20万をかけていた頃に較べたら、今のミニスピーカーの進歩はすごいです。