イマイチな点と、素晴らしい点があります。 ■イマイチな点 ○これはプロジェクターではありません。 「プロジェクター」の語感からは自分の好きな映像を大きく投射できるイメージを持つかもしれませんが、実際にはそこから程遠く、50インチのアンドロイドタブレットでしかありません。映像入力端子がないのでプリインストールされたアプリでできる範囲でしか楽しむことができません。例えば、子供のお気に入りのDVDやブルーレイを観せることはできませんし、ゲーム機を繋ぐこともできません。 ○対象年齢がちょっと低め。 プリインアプリのターゲット年齢は5歳〜8歳くらいでしょうか? ひらがな表を卒業する頃にはせっかくの内蔵アプリも用無しになりそう。 YouTubeドップリっ子には愛されるかも。 ○アマゾンプライムもブラウザベース 指マークのカーソルキーをリモコンの十字キーで移動させて操作します。画質・音質から言っても、映画を本格的に楽しむための装置ではなく「スポーツバーの片隅で流れてる洋画」くらいに思っておくのが正解です。 AbemaTVは十字キーでチャネル切り替えできるので、映画観るよりはAbemaTVでニュースを垂れ流す方が役にたつかも。 ○iPhoneとの相性は悪い AirPlayが使えると謳っていますが、.m4vファイルの再生には未対応。自作の動画はiPhoneからのAirPlayではなく、Macの再生画面をミラーリングすることでかろうじて視聴可能です。 また、HDCPの関係でiTunesの映画も再生できません。(iPhoneからのAirPlayでもMacからのミラーリングでもNG) ○座りの悪いリモコン 思いのほか質感が高くて持ちやすいリモコンですが、底面が三角になっているのでテーブルに置いたままでは操作できません。照明のON/OFFのたびにリモコンを手に取る必要があります。 ■素晴らしい点 ○新たなユーザ接触点の創造 前述の不満点を全てひっくり返すのはただ一点、寝室の壁面というこれまでネット企業が辿りついていないブルー(?)オーシャンの発見、に尽きます。 ここからは妄想。 popIn社の事業から想像するに、ゆくゆくはユーザ行動をもとに広告を配信することになるのかもしれません。売り切りの機器に継続的にコンテンツを提供し続ける(更新し続ける)ことは困難ですから、ネイティブ広告