昔のカセットデンスケを思い出しました。
このDR100すごく使いやすい。このようなフィールドレコーダーに求められるもっとも大事なことは、一発録音をいかに確実に高品質にできるかどうかということだと思う。そのためのレベル調整をいかに的確にできるかということである。
購入してすぐロックバンドの室内での練習、ならびにアコギとウッドベースのバンドの室内生録、屋外でのジャズファンク系のバンドのコンサートの生録を試してみた。
あえて本体付属マイクロホンでトライしてみたが、まずすぐに分かったのが、アナログの感覚で使えるレベル設定の使い勝手の良さと、リミッターオンでピークインジケーターがたまに点灯する程度に設定することによって、かなり狙った高品質な録音ができるということであった。これはまさに昔カセットデンスケで数々のコンサートを録音していたときの感覚にきわめて近い。
多くのライバル機があるが、このレベル設定のアナログ感覚はこの機器の一番すぐれた部分である。
なお、野外での生録ではライバル機の2機と一緒に録音したのであるが、外部マイクロホンを用いたライバル機を凌ぎ、圧勝していた。本体付属マイクロホンに付属ウインドウスクリーンで録音したのであるが、意外に本体付属マイクロホンが高品質であることがわかった
。今度は良質のコンデンサーマイクロホンをファントムで駆動して録音してみたい。
なお、電池の減りは早いので、スペアの単三のエネループが必須であるし、屋内では別売りのACアダプターを用いたほうが良い。
また、カメラ用の三脚またはアダプターを用いてマイクスタンドで固定するのが良い音で録る秘訣だと思う。
あえて、難点としては意外にデカイこと、そして電池の消費が早いこと、ACアダプターが別売りであること。この3点であるが、そんな不満は、デジタルでありながらレベル設定がアナログ的感覚でできるこの優れた特徴が吹き飛ばしてくれている。
失敗が許されない生録には頼りになるレコーダーである。これは良いです。
ティアック-Teac-DR-100-PCMレコーダー-フラッグシップモデル