BU-2はBU-1の改善版との位置付けですが、それでもVX-8との相性は最悪と言わざるを得ません。 まず、VX-8が後付Bluetoothモジュールの搭載を考慮していない筐体設計であることが挙げられます。 BU-2はVX-8の金属筐体とバッテリに囲まれるように搭載されます。 全方向を金属で囲まれている状態では、電波が飛ぶ訳がありません。 この状況はVX-8のマイナーバージョンアップ版であるVX-8Dでも同じです。 Bluetoothは小電力であることが特徴ですが、元々弱い出力を上記のように遮られた状態ではまともに使えません。 電車での移動中にラジオを聞く目的で購入しましたが、周囲にスマートフォン利用者が複数いる(=無線LANやBluetoothの発信源が多くある)環境で使うということであり、胸ポケットにVX-8を入れた至近距離であっても、外部からの干渉を強く受けるため満足に聞こえません。 都市部ではあらゆる場所に無線LAN APがあり、自宅でも無線LANを使う人は多いでしょう。 つまり、周りに人や建物が無い場所でないと使えないということになります。 ツーリング用に購入した人のレビューが概ね良い評価なのは、こういった理由によるものでしょう。 携帯電話用を含め、色々試した中で、比較的安定して使えるヘッドセットは八重洲BH-1AおよびBH-2Aでした。 BH-2Aの内部を確認したところ、Bluetoothアンテナの開口面を広く取ってありました。 BU-2を使うにはヘッドセット側にも相応の設計が必要であることが垣間見えます。 ただし、BH-1A/BH-2Aはデザインが仰々しく、人目のある場所では気軽に使えないように思います。 また、販売を終了して久しく、新規に購入するのは困難です。 Bluetooth越しに使えるのは音声の入出力とPTTのみです。 周波数変更、音量、スケルチ等の操作はできません。 PTTは純正ヘッドセット(BH-2A等)ではモーメンタリ動作(ボタンを押している間のみ送信)できますが、 他社品ではオルタネート動作(押す度に送受信が切り替わる)のみになります。 ペアリング情報を消去する機能が用意されていますが、操作方法が「BU-2上のリセットスイッチを押しながら電源を入れる」となっています。 リセットスイッチを押す為の隙間はVX-8には用意されておらず、