オーディオの世界の深淵を覗ける一品
はじめはこの製品の良さが全くわからず、真空管のインテリアを買ったと納得していたのですが、ピアノの演奏を聞いてみたらびっくり。
クリアで美しく響く音に心癒されました。
J-POPを聞いているときは逆に悪くなってない?と思ったのですが…、オーディオの世界は奥が深いですね。
この製品を買った事を機に本格的にクラシックに手を出そうとかと思っています。
自室の真空管式大型システムは最近あまり使わず、リビングの隅に置いた机にオーデイオテクニカのAT-HA22TUBEを使ったミニシステムを組んでいますが、タブレットの隣でもっと気軽に5.5世代iPod直で鳴らしたいと思って、エレコムのMS-75CHスピーカーを置きましたら思ったより鳴るので、好きな真空管アンプを挟んでみようと思い、本品を導入。
付属の中華球6J9。クリアー、深々、鮮度アップ、艶。これにはびっくり。籠った白黒の陰のような音が変貌しました。
それで、ロシア球6J9Pに替えましたら、高域がきれいで、響きもよい。
なら、もっとと思い、互換球を検討。
TESLA E180F 華麗な音だが、落ち着かないかも。1575円。
Mullard E180F 陰影のある滋音。2000円。
National 6688 おそらくベストだが、優等生的。2800円。
フィリップス 広がりと抜け今ひとつ。
福島のエイフルにて、Mullard金足オリジナル新品2000円×2で購入。
ちょっと頑張っているロシア球から、落ち着いた音に戻ってくれました。
なお、テクソル扱いのチューブリングTR2、2484円×2を球に嵌めました。
音の全体が1ランク以上あがります。特に緻密さ。
ミニステレオケーブルは、プロケーブルさんで作ってもらうノイマン製が主ですが、今回はベルデン83335EのMILスペックの物。こちらの方がはっきりした音ですので。
本品6500円。
以下、送料も入れると、ロシア球1049円、Mullard球4702円、チューブリング6696円。
ベルデンケーブル6914円。
2.5万円のアンプになってしまいましたが、毎回、周辺機器の方が高くつきます。
なお、PCのiTunes→アミュレックのDAコンバータAL-38432DS→オーデイオテクニカのヘッドホンアンプAT-HA22TUBE(球はMullardのE88CC)→DAYTONAUDIOアンプ→タンノイMercury7.1スピーカーで鳴らす音には、広がりとか音抜けは及びませんが、手元で鳴らすには、本品のシステムの方が楽です。本品の音はHA22TUBEの音と似ています。
深々、緻密、Mullard特有の人懐っこい陰影感。この価格のアンプとしては異例の出来です。ノイズありません。
この価格帯としてはよく出来ていて、真空管ヘッドホンアンプの入門機としては良いと思います。電源オン時のポップアップ音はしません。中国製の真空管は、ミルスペックの真空管と交換しましたが、中国管のままでも十分楽しめます。