期待外れ
想定内だけど、やっぱりこのスキャン画像は使えませんね。
一言でいうと、まあまあ使えます。印刷もL判サイズならOKです。高解像度を期待することはおやめになられたほうがいいと思います。色合いはまあまあの発色です。スキャン後は画像編集ソフトでどうにか使える画像にできます。露出調整もついているので、暗い部分がつぶれる場合、露出を上げればきれいになります。
スライド(ポジ)を中心に使っていますが、スライドの送り(込み)がおそらく工場出荷時のままでは、送りがうまくいかなくて詰まります。そこで、スライドのローダーを分解し、送り板の前後を少しカットすると、スムーズに送りができるようになります。紙質のスライドマウントであれば問題ありませんでしたが、プラスチックのマウントでは、上掲のような症状が出ました。
画質や性能よりも、値段でこの製品を選びました。別に後悔をすることはありませんでした。
PC接続という機能がありますが、これはPCに接続してリアルタイムに画像を見ながら(モニターに映し出して)スキャンできるということではありません。あくまでも外部USBメモリをPCのエクスプローラで開き、確認できるような機能ということです。ファイルを開きPC内蔵のソフトで確認するということです。
昔撮った35ミリネガフィルムに何が写っているのかを手軽に確認できます。多くを期待せず、割り切って使えばとても楽しめる製品です。画質は、最高にきれいに仕上がっても添付したサンプル程度です。当然ですがデジカメのような画質ではありません。また、フィルムの感度や撮影時のコンディションによって、美しい仕上がりになるものもあれば、全体に緑や青味がかった残念なものになることもあります。このことはあらかじめ知っておくべきかもしれません。気になったのは、写真の中央部分のピントはきれいに合うけれど、四隅に近づくにしたがってピントが甘くなる傾向がある点です。フィルムホルダーの、フィルムを引っかける突起が、実際のフィルムの穴(パーフォレーション)と合っていないため、少し歪みが出ているのかなとも感じます。フィルムを挟むホルダーは閉まりが固くて開け閉めに力が要り、何度も繰り返すうちに親指の先が痛くなりました。ホルダー挿入時には内部にホコリが入りやすく、しかもバッチリ写り込みます。エアダスターで除去しながら作業を進めました。作成されるファイルは写真1枚で2MB程度、保存には別途SDが1枚必要です。