自分にとっては価格的にもファイルの軽さからも、ハイレゾ音源ではなくCDや圧縮音源が身の丈に合っていて、これからも必須アイテムです。ですからCDや圧縮音源を如何により良い音質で楽しめるかに注力したいと思って、圧縮音源の高音質化技術に注目して、オンキョーのmusic optimizerやパイオニアのmusic retriever、ケンウッドのsupremeを試してきました。それぞれそれなりに多少の音質改善効果はあるように感じましたが、「心震わせる」とまでの感想を持つには至りませんでした。 そこで次に試してみたいと思ったのがビクターのK2とソニーのDSEEでした。K2は旧来の音源をハイレゾ化し商品化するのに使われているとかで、最も興味がありますが、K2搭載のCDレシーバーもネットワークレシーバーも新機種が出ず、仕様的にも機能的にも古さが否めません。K2搭載のポタアンがありますが、同じく仕様的に古い旧機種で実勢価格40K弱、新機種は仕様・機能共に満足いくものですが80K弱と気楽に手が出せる値段ではなさそうです。それでDSEEに的を絞って探してみたところ本機種に辿り着きました。仕様は少し古くなってしまいましたが、CD+ネットワークレシーバーな訳ですし、Bluetooth機能など便利そうで、(ハイレゾを聞くつもりは元々ありませんし)飽くまでCDと圧縮音源がより良い音で聞ければ良いし、最悪CDの回転系や操作系がイカレても、圧縮音源がDSEEで聞ければ良いと割り切って、状態の良い中古品をアマゾンさんで探しました。 新品は55Kくらいしていますが、程度「非常に良い」という展示品流れの中古を34Kで手に入れました。すぐに届いて(アマゾンさんに感謝)正規の外箱に入った本品を取り出すと殆どキズのない美品で、添付の説明書・AMアンテナは新品、期待は高まりました。本品のデジアンにはあまり興味がなく、所持している管球アンプとDALIのスピーカーの組み合わせで聞くことを前提としていたので、line-out端子があるというのも本品を選んだ理由の一つです。 早速、日頃聞き慣れたCDをかけてみると、DSEEの効果が実感できる、どなたかも「ベールを一枚も何枚も剝いた」と表現しておられる、音の輪郭がはっきりとした、見通しの良い(奥行き感がある)音が聞こえてきて、鳥肌が立つとまでは申しませんが、かなり感動的で