MTRは10年くらい前のBOSSのBRシリーズを所有していました。 その時代ですでにデジタルなんですが、それと比べても隔世の感がありますね… このコンパクトさやマイクの音質、そして使用できる外部メディアの容量と安さ。すごいもんです。 逆にMTRとしての基本的な操作性は昔ながらの普遍的なもので、(それこそがこの製品の狙いですが)安心して使うことができます。 トラック数は8トラックも必要ないかな?と最初は思いましたが、たとえばステレオのオケを入れれば2トラック消費します。 これがもし4トラックの機種だったら、それだけで残りたったの2トラックなわけで。 その点8トラックは妥当と感じます。 個人的な話をすれば、歌の別テイクを試し録りするにも、トラックを分けて録っておけるのが便利です。 「余裕」から生まれる快適さは侮れません。 ただ他の方も指摘しているように、同時入力は2トラックのみなので、沢山マイクを立ててのバンドの一発録りなどには向いていません。 もちろん内蔵マイク一本でそれに挑戦してみてもいいと思いますが、それならもっと小さいハンディレコーダーで済みますね笑。 その点を重視されるなら、同じ価格帯ではZOOM社の製品などに軍配が上がると思います。 いくつかの競合機種があって迷うとは思いますが、本製品はどちらかというと個人的なユースで、シコシコとデモ作りや歌作り、あるいは簡易的なバンド録音などをするのに向いていると思います。