基本的にシンプルなステレオ(2CH)使用の前提でレビューします。 BOSE101MMや101ITとスピーカーユニット(フルレンジ11.5cm)は見た目共通のようですが、音作りは相当違います。 111は101の上級機種の位置付けですが、もし101MMの穏やかな音質にさらに磨きがかかった機種かな?という期待は裏切られます。ですので101お持ちで、同系統の音質でアップグレードで考えているのなら再考すべきでしょうね。111は音の解像度や透明感、艶が感じられ(何と言うか、激しさがはっきりしているというべきでしょうか)、101より一般的なBOSEらしい音かもしれません。なお低音が101よりよく出る、と言われており、構造も特殊なものになっていますが体感的にはそれほど差は感じません。中高域の味付けが違うと考えるべきです。フルレンジ一発のシステムですから定位感や音の広がりの自然な感じはなの共通ですが。 ただ、明るい(硬質な?)音質が好みなのであれば、他にもよい機種(JBLのコントロールワンなどメリハリがある機種)が候補にあがると思います。BOSEブランドが好きで、点音源に魅力感じ、そして何より頑丈で長持ち(101もそうですが下手したら一生もの)なところに惹かれるなら「アリ」でしょう。 もちろん101も111も生産終了で中古品やデッドストック品で探すしかありませんが、どちらも異様に長持ちしますし値段も魅力的ですからコンパクトなスピーカー探されていれば候補に考えてもいいと思います。 なお、よくレビューで101や111が「ロックに合う」「ボーカル曲がいい」「XXは不向き」とか、音楽ジャンル持ち出して論評する方が多くおられますが、そんな細かい比較が出来るほどスピーカーやアンプなどのオーデイオ機器を数多くお持ちなんですかね?私の主観では101も111も基本的には音作りの傾向は違えど万能型なんじゃないかなと思います。お手持ちの機器に単純に繋げて、お好きなソース聞けば十分いい音で鳴りますよ。 私は101は主に夜間、111は昼間に聞いています。どちらも素晴らしい音です。